
――吉田技工は希少な「元請け=施工会社」
吉田技工は「元請け=施工会社」なんです。極力自社で施工するのが基本です。とは言え、電気、設備等、専門職はたのみますけど。つまり塗業・防水等で孫請け、ひ孫請け等、下請けさんは、基本的にいないです。極端な言い方をすれば、同じ金額でもお客様としては質の良い仕事が得られるわけです。それに「元請け=施工会社」ということは業界では皆無に等しいです。
――吉田技工の職人集団とは
特定建設業を取得している他社さんは基本、下請け、孫請けに委託するんです。自社で職人を抱えるとお金もかかるし、いろいろ大変じゃないですか。自分ところの職人というは、なかなか持てないっていうのが実状ですね。下請けさんへの委託のデメリットは意思の疎通が難しいという事ですかね!弊社で雇って自分が育てた若い職人たちは、自分が何を言わんとしてるのかが分かるので仕事がしやすくなります。「やり方が同じ」つまり「出来上がるものが同じ」になります。また、基本を同じにする事で、施工方法の型にはめます。型を学ぶとそこから発展して、さらに上手になっていきます。実際に私よりもはるかに上手い職人も育っています。そういった職人が沢山育つ環境を作っていくのも会社の役割と思っています。


――新しい仕事の場を提供してから覚えてもらう
環境整えてあげればできるものなんですね。例えば塗装、防水ありますけど、塗装はできて防水はできない職人がいるんです。「防水が出来るようになれよ」と言っても仕事がないとやれないじゃないですか。防水を教えるっていったら、まず防水工事の仕事を受注して、その上で仕事を教えていくようにしています。シーリング工事(俗にいうコーティング工事)を覚えたい人がいるなら、シーリングの工事をまずは受注してきて、やれる環境をつくってできる職人を配置しながらその職人に教えていきます。やり方はみんなそうですね。塗装も全部そうですね。
――「生産性が上がる=給与が上がる」合理性
給与の話もあるんですけど、要するにお給料が増えるっていうことは、「上手に早くできるようになる」「生産性が上がる」ということですから、あまり年齢にはこだわらず品質をまもったまま生産性が上がれば、お給料は基本的に上がるというようにしています。


――職人側が主体的に改修するビジネスモデルも
工事が全部できたほうがいいなっていうのがまず1つ。それと前からそうなんですけど、基本的に塗装工事とか防水工事の値崩れが起きちゃっているんです。そうなると自分たちの思うような塗装が、できなかったりするのも1つあるんです。そこで自分たちで元請になったり物件を買って、好きなように自分たちが思うように塗って、思うように改修をして良いものが提供できるという形をつくりたかったんですね。
――不動産事業強化により「リノベーション×自社販売」
以前は不動産屋さんから外装工事や内装工事のお仕事をいただいておりました。結局、下請けなので、自分達のやりたいようにはできないですし、もっと良い方法があるのに予算の都合上、施工できないという事になります。そのもやもやを解消したくて不動産業者登録しました。業者になれば、自社で買い付けて販売できますから。お声を掛けていただいたり、競売で落札したりしながら取得して、思うように水回り全交換のフルリノベーションをして販売しております。事務員さん達の主婦目線での配置やレイアウト、色使いなど、御好評をいただいております。
