――未経験でもやる気がある方なら
吉田技工に合っている職人さんは、極論言えば何も知らない人がいいと思います。何も知らない未経験のやる気のある人が1番ですね。その次は経験の少ないちょっと上手い人なんです。何も知らなくて、ここで覚えてくという感じのほうが結果が伸びるという気がするんです。とにかく真面目な人が1番いいですかね。たくさんの技術を吸収して成長してほしいです。
――創業時のベテランから転職組まで多種多様
一番長い職人で創業2年ぐらいしてから入った職人が20年経ちます。彼はほぼ素人で入ってきた人なんです。最初はそういう人が多かったです。今は会社もスタッフも他社で経験している方のほうが多いですが、他社で5年程度経験してから弊社に入社してやってもらっています。
リーダーをやってもらっている職人は、他社塗装会社で5、6年やってから他業種に入ったんですよ。「やっぱり塗装屋がやりたい」と言って戻ってきて、たまたま当社でやってもらっています。入社して8年目くらいになります。
――最高齢は70代の職人先生も
私が一緒に働いていた中で、最高齢はあの当時72、3歳でしたか。その職人さんは吉田技工の防水の礎をつくった人、防水の先生がいたんです。アメリカから初めてアスファルト防水トーチ工法というのが、入ってきた時に一緒にアメリカ人と防水をした人です。その人が弊社の防水の先生で、一緒に防水をずっとやっていたんです。スーパーお爺さんでした。
――8年間の毎年スキルアップ昇給制度で1人前に
基本的にはベースはあるんです。こういったら昔風な考え方かもしれませんが、「8年間ぐらいでほとんど覚えてくださいね」という考え方です。給与体制は日当計算だと10000円~18000円になってるんですが、1年間で1000円ベースアップしてます。1日1000円分の技術を覚えてもらって、1年で1000円ずつ上がっていくと8年間で18000円です。「18000円になったら1人前の職人だよ」という考え方でやっています。こういう風になるように努力をするというのが基本的な給与の見方です。年齢は何歳で入っても同じです。
――福利厚生や各種手当ての採用
給与は基本給+加給という福利厚生制度を採用しています。通勤手当、住宅手当、家族手当、通信手当、誕生日休暇、各種資格取得支援などです。天候関係なく安定するのでできるだけ給与制を勧めています。日当だと雨、風があるんで、働いてる側も結構、働きづらかったりします。
――資格取得したい職人には積極的に応援
資格は率先して取ってもらっています。一級塗装技能士もそうですし、二級塗装技能士、一級・二級防水技能士、一級・二級シーリング技能士とか取りたいと言う人には、例えば会社で工具を支給したり、講習の費用を出したり、試験の費用を出したりしています。そういう補助はできるだけしています。また先輩方で一級の技能士が沢山いるので、その試験対策のアドバイスや、試験対策に関しても応援できます。
――働きやすい職場への取り組み
8年間で全部覚えるっていう意識でやってもらえれば、かなり優秀な職人になります。会社としても確実な戦力になります。「この会社は、みんなの会社だから」自発的に考えて社員みんなが極力働きやすく、長く働ける職場になるように話てくださいとお願いしています。例えばみんなで話し合った事を会社に提案して、会社側が協力できる事は基本協力していくようにしています。働きやすくないと長く働けませんよね。自分たちが働きやすくて、会社自体も時代や人によって変わっていくスタイルの方が成長しながら長続きすると思っています。